書籍カテゴリー:内分泌・代謝学

ここが知りたい!かかりつけ医の糖尿病Q&A
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ここが知りたい!かかりつけ医の糖尿病Q&A

1版

  • 東京臨床糖尿病医会 編

定価:3,850円(本体3,500円+税10%)

  • A5判 356頁
  • 2008年9月 発行
  • ISBN978-4-525-23801-8

概要

糖尿病診療の成否にはチームでの医療が大きく関わっている.本書は「東京臨床糖尿病医会」の例会で実際に検討された,一般内科医およびコメディカルスタッフからの実践的な質問を厳選し,会の世話人が得意分野を簡潔に解り易く解説している.チーム医療の難しい一人診療の“かかりつけ医”にとって本書は強力なスタッフとなろう.

序文

2003年南山堂から筆者が中心となって「患者さんの質問に答える外来糖尿病診療」を上梓した.この本は従来の糖尿病診療のマニュアルや教科書には書かれていない身近な問題をとりあげ,「患者さんの問い」に実地医家が答える「Q&A方式」をとったが,予想以上の好評を得,改訂版を出すことができた.その本での回答は西東京臨床糖尿病研究会の理事を務める基幹病院内分泌代謝科の専門医が分担出筆した.2007年再び南山堂から異なった切り口で糖尿病診療の書籍(姉妹編)を書いてみないかとの依頼があった.ちょうどその頃,筆者が会長をしていた東京臨床糖尿病医会も120回例会を終了し,今までの仕事をまとめて世に問うてみようと話し合っていた矢先だったので世話人全員の賛同のもと一致団結し本書に取り組むことになった.
実際には糖尿病患者のほとんどを診療しているのは開業医であるが,その中で特に糖尿病に関心を持っている開業医を日本で初めて組織化し,糖尿病学会でも開業医の確固たる地位を築かれたのは故守屋美喜雄先生であった.「東京臨床糖尿病医会」はその守屋先生が中心になり,1980年(昭和55年)臨床医家およびコメディカルの糖尿病診療内容の向上充実に努めることを目的に設立された.現在会員196名(医師75名 コメディカル121名)を有する,本邦で最も伝統のある勉強会である.年4回例会が持たれ,その内容は当番世話人により日本糖尿病協会編集の「プラクティス」誌に毎回投稿,掲載されている.本書のソースはその例会で討論されたものに外ならない.
本書の特徴は
(1)「 Q」はかかりつけ医,非糖尿病専門医,看護師,薬剤師,栄養士,臨床検査技師,理学療法士,健康運動指導士,受付医療事務(イラストで表現している)からの例会での質問をもとに作成した.
(2)「A」のポイントがコンパクトにまとめられている.
(3)「A」は当医会世話人が答えているが,120回に及ぶ例会のなかでその分野を担当した当番世話人が例会で得た知識と自験例に裏づけられた「コツ」を含めて記載している.
(4)「定期通院するが自分の生活習慣を変えようとしない」治療困難例や,いつも低血糖に脅え,低血糖を確認しないでお菓子を食べてしまい肥満も高血糖も改善しない患者の心理的アプローチの仕方など,従来の成書ではあまり取り上げないが,日常診療でしばしば遭遇する質問が豊富である.さらにBOT(経口血糖降下剤と基礎インスリンの併用)を含めたインスリン治療の最前線など,最新の話題も収載している.
(5)厳しい医療環境で患者に良質の医療を提供するために保険診療という枠の中で効率的に糖尿病診療を行っている実地医家が執筆している.(巻末に2008年4月の糖尿病に関する診療報酬改定の最新版を掲載した)

東京臨床糖尿病医会会員196名を含め世話人全員が全力を傾けて,糖尿病に対してのチーム医療を意識しながら書き上げたものです.
皆様方の糖尿病診療とケアーに本書が少しでもお役立つことができれば,世話人一同望外の幸せです.


2008年8月 まれにみる酷暑の中で
伊藤 眞一



目次

1.検 査
2.糖尿病神経障害
3.糖尿病眼疾患
4.糖尿病腎症
5.糖尿病足病変
6.小児糖尿病
7.メタボリックシンドローム
8.食事療法
9.運動療法
10.経口血糖降下薬療法
11.インスリン療法
12.SMBG(血糖自己測定)
13.低血糖
14.心理療法
15.民間療法とサプリメント
16.難渋患者への対応
17.救 急
 付録:平成20年度診療報酬改定-糖尿病関連
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