書籍カテゴリー:総合診療医学/プライマリ・ケア医学

プライマリ・ケア医のための睡眠障害
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プライマリ・ケア医のための睡眠障害
スクリーニングと治療・連携

1版

  • 久留米大学医学部神経精神医学講座 教授 内村直尚 編集

定価:3,080円(本体2,800円+税10%)

  • B5判 112頁
  • 2012年4月 発行
  • ISBN978-4-525-38391-6

概要

睡眠障害は同じ「眠れない」という主訴でもさまざまな原因が潜んでおり,鑑別は容易ではない.本書はプライマリ・ケア医に必要な実践的知識だけを厳選! スクリーニング用のフローチャートを根幹に,主訴別・疾患別に相互にリンクしながらわかりやすく解説した.この一冊で,専門医でなくとも正しく診断・治療・連携まで行えるようになる.

序文

睡眠障害はきわめて発生頻度が高く,睡眠障害を1度も体験せずに一生を終える人はきわめてまれだといってもよいほどである.わが国の最近の疫学的調査研究によると,不眠や日常生活に支障をきたす昼間の眠気など,睡眠についてなんらかの悩みをもっている人は,一般人口の約20%にも達することが明らかにされている.つまりわが国においては,5人のうちのほぼ1人が常に不眠症や過眠症などの睡眠障害を患っているといえる.
 また最近の研究では,睡眠障害が高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病や肥満,あるいはうつ病などの精神疾患の誘因や増悪因子となり得ることが示唆されている.一方,高血圧や糖尿病などの生活習慣病では睡眠障害が高率に併発することも明らかにされている.そのため,生活習慣病などの内科的疾患の診断・治療においても睡眠障害の診断や治療が不可欠であり,その結果が内科的疾患の転帰にも多大な影響を及ぼす.
 さらに,わが国では睡眠障害の専門医療機関が少ないため,睡眠障害を有する患者はプライマリ・ケア医を受診することが多い.そこで,プライマリ・ケア医が睡眠障害のスクリーニングを行い,睡眠障害専門医療機関との連携を展開し,適切な診断・治療を実施するために,「睡眠障害のスクリーニングガイドライン」が作成された.これは睡眠障害を専門としない一般の医療者や医療機関において睡眠障害のスクリーニングを行うためのものである.
 本書は,この「睡眠障害のスクリーニングガイドライン」のさらなる普及を目指して,睡眠を専門としない医師でも無理なく読めるように,統一した流れで,スクリーニングガイドラインの内容を詳しく解説した実践書である.診断パートと治療パートに分かれていて,主訴からも疾患からも知りたいことを調べられ,かつお互いにリンクしていること,また適切なタイミングで専門医へ紹介できるように連携についても具体的に書かれていることが特徴である.本書は適正な睡眠医療を行ううえで必要な水準を保ちつつ,読みやすく理解しやすい内容となっているため,睡眠医療に携わる医師だけではなく,睡眠医療に関心をもつすべての医療関係者にも活用していただきたい.
 
2012年3月
内村直尚

目次

―睡眠障害のスクリーニングガイドラインに基づく ―

総 論:スクリーニングガイドラインについて

診 断
主訴1:食欲がなく,やる気が起きない
主訴2:寝ているときに呼吸が止まり,いびきがうるさい
主訴3:寝ているときに手や足がピクピク動く
主訴4:夜によく寝ているのに昼間とても眠い
主訴5:寝ているときに歩き回ったり,大声を出したりする
主訴6:明け方まで眠れず,いったん寝るとなかなか起きられない
主訴7:その他の理由で眠れない

治 療
疾患1:うつ病
疾患2:睡眠呼吸障害
疾患3:睡眠関連運動障害
疾患4:中枢性過眠症
疾患5:睡眠時随伴症
疾患6:概日リズム睡眠障害
疾患7:その他

巻末資料
1 エップワース眠気尺度(ESS)
2 ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)
3 睡眠日誌

索 引